2015年度末は、おらほの家にとって非常に大きなターニングポイントとなりました。

2011年より一般社団法人キャンナス東北が行ってきた東日本大震災に起因する被災地支援の健康相談会、リハビリ相談会、地域作りが5年という節目をもって終了。

スタッフ10人中7人が退社し、サロン活動(おらほの家の開放など)の維持も困難となりました。

(現行規模のサロン活動には4人以上のスタッフが必要→2021年現在スタッフは1人のみ)

幸いにも市内地域の方や退社した元スタッフのボランティア参加、新規のボランティアさんの協力により現在かろうじてサロン活動は維持できている状態です。(現在、基本的にはお茶っこは1人、食事会は2人〜で活動しています・・・)

医療職を中心とした団体から一般職中心の団体に変化し、更に2016年7月15日よりキャンナス東北で行ってきた非営利の自主事業は任意団体「おらほの家プロジェクト」に移行しました。

 

★感染症予防対策の為に従来とは変更になっています。

①おらほの家主催の送迎サービス付きサロン活動.

(コミュニティスペースの提供)

おらほの家では毎月10回から18回のお茶っこや食事会、イベントをしています。

利用者さんは、2人~15人と変動で主に高齢者、交通弱者で80代がメイン、要支援者、要介護者1,2相当、障がい者などになります。

制度外の活動の為に利用者さんに特に制限はありませんが自立した方のみになります。

オムツ交換、入浴サービス等はありません。

 

 ○2017年より、こちらから先方に出向いて行う出張お茶っこをスタートしましたが、コロナ禍以降(2020年3月以降)は全て休止中です。再開の目途は先方や当団体の環境の変化でなくなりました。

Ⅰいぶきお茶っこ(大原浜にある食堂)毎月第1・3火曜日

(2018年6月より、いぶきが火曜日お休みとなった為におらほの家にて簡単な昼食付きで開催中)

Ⅱ小積浜集会所(2か月に1回→休止中) Ⅲ折浜集会所(毎月1回→休止中) Ⅳ鹿妻個人宅(休止中)

○各種エンターテイメントのツアーも頻繁に行っています。

(2020年度はわずかに2回のみ実施。2023年秋より再開

🚙買い物ツアー:半島では限られたものしか入手できない為に市街地のスーパー等に買い物しに出かけ社会的なつながりを育んでいます。特に半島唯一のスーパーがなくなった為に1か月に1回は実施する事としました。(2024年9月より)

🌊浜巡り:住民さんより、名前は聞いたことはあるが、行った事にない浜が半島には多数ある為に買い物などと合わせて行っています。

お湯っこツアー:寒い冬に近場の温泉施設に出かけ、お茶っこしてきます。(休止)

🎤歌っこツアー:渡波のカフェで行われる歌声ライブに参加し交流します。(休止)

🌸花っこツアー:雄勝のローズファクトリーガーデンに行き、花の鑑賞、美味しい寿司を堪能し、スーパーに寄って買い出しします。

 

サロン名

開催日数

参加人数

内容・特徴

コロナ禍による影響

食事会

4/

1012

昼食の調理・片付けは利用者が主体で行う。決まったプログラムはなく、とにかくおしゃべりを楽しんでいます。畑の手入れや脳トレプリント・歌などの活動も行っており、ボランティアによる体操や健康相談、歌声ライブ等も実施。💴500

ボランティアの激減により、かろうじて開催中、イベントはほぼなし

おらほお茶っこ

8回以上/

510

スタッフ1人でも出来るように送迎を工夫し、お茶っこしています。簡易な昼食を提供していますが、参加者の持ち込み品が多い為に結構充実した食事内容となっています。💴300

開催日倍増(参加人数制限の為)

創作教室

1/

512

元住民やボランティアが先生役となり実施。作品作りに集中するスパルタな活動です。材料は徹底的に節約し費用はほとんどかけないで立派なものを作るように心がけています。💴300

感染拡大時には休止

折浜出張お茶っこ

1/

818

折浜の集会所を使って、折浜の住民とおらほの家の利用者と合同でお茶っこサロン活動を行っています。当拠点から片道約30分で遠く、こちらでの送迎が困難な為と折浜ではサロン活動がない為(集落の規模が小さい)に実施しています。

💴100

休止中

小積浜出張お茶っこ

2か月に1

818

小積浜の集会所を使って、小積浜の住民とおらほの家の利用者と合同でお茶っこサロン活動を行っています。ここも集落の規模が小さく独自のサロン活動はほとんどありません。💴100

休止中

歌っこツアー

毎月第3土曜日

27

渡波にあるカフェにて行われる歌声ライブに参加するツアーです。1830のスタートの為に早めの夕食を町で頂き、帰りは22時頃になる夜遊びです。💴800(ワンドリンク込)

休止中

その他

不定期月に1回以上開催

310

花っこツアー(雄勝のローズファクトリーガーデンでの花鑑賞、雄勝の方との交流、美味しい海鮮を食べる)などの各種ツアー(浜巡り、アート鑑賞、紅葉狩り、お湯っこ等々)を随時実施。帰り道にスーパーでの買い物もします。年越し村(2011年以降毎年実施中、宿泊あり16時~翌10時)。💴300円〜

2020年度は、ホエールタウンと買い物ツアーの2回のみ実施(半島内のみ

)

 

★サロンの利用には登録が必要です(無料)

①スタッフやボランティアなどの人数

②おらほの家のキャパシティ

③送迎ルート

④ツアー等は乗車人数

⑤介護度

等による制約によりこちらから参加のお声がけをしています。

なるべくご希望に沿うように、また参加回数が公平になるように努力していますが、実態は月に2回から8回とかなりのばらつきがあります。

が、公的制度ではないという事情を鑑み何卒ご了承ください。

②個別訪問や電話による見守りや声がけ。

訪問は年間約100件、電話による声掛けは約2200件行っています。

③その他、地域づくりなど

(コロナ禍で一旦はほぼ全て休止しましたが、2021年7月現在再開しつつあります。しかしながら、濃厚接触を避けるためや開催方法が変更になった為に、かなり縮小となりました。)

半島内での他団体、個人などが行うイベント等をお手伝いしています。

〇つどい黒崎:自宅開放型サロン(仮設集会所→災害公営住宅)月1回(2011年より)

〇寄磯前網お茶っこ会:寄磯浜集会所 月2回(2024年1月より、出張お茶っこと兼用)

 

団体メンバーの交流、連携、スキルアップの為に研修や勉強会などに可能な限り参加。

多職種連携会議(牡鹿地区&荻浜地区):石巻市福祉総務課主催

いしのまき会議:いしのまき市民公益活動連絡会議

サロン活動交流会(牡鹿地区):石巻社会福祉協議会主催

地域福祉推進員会(牡鹿地区):石巻社会福祉協議会主催

石巻連絡会議(本庁):石巻社会福祉協議会主催

他、団体、個人、行政などとの交流も積極的に行っています。

また災害支援も出来る範囲で行っています。

★その他終了した活動

 ①気仙沼医療支援

3週間に1回の気仙沼支援に参加するようにしています。

これは気仙沼の方がコーディネートしており、ボランティアの整形外科の先生を中心にマッサージ師、看護師、一般実務者などがその都度チームを編成し、3か所の仮設団地を回って約20人~40人の地域の方が利用されています。

※2018年度まで実施。

②鹿妻地区支援

石巻市鹿妻地区で医療職ボランティアがいるときに不定期に開催していました。

2016年9月に地域住民さんや役員の方と話あい、地域に還元し終了しました。